こんにちは。フォトリマガジン編集部の長濱です。

本日は、月間60万PVのブログ「ままはっく」を運営するまなしばさんのインタビュー記事をお届けします!

「ままはっく」とは、「妊娠出産・子育て・WEBサービス」の知恵を発信していくママ向けのブログ。オススメの育児商品や便利な家電、育児に関連する社会問題など、ママたち必見のお役立ち情報が盛りだくさんです。

運営者のまなしばさんは1988年大阪生まれで、3歳になる1児のママ。

産休期間を利用してブログを書き始めたことがきっかけで、ママブロガーとして注目されるようになりました。

また近年、社会問題として活発に議論されている「待機児童問題」の解決に向けても、積極的に活動を続けていらっしゃいます。

今回は、そんなまなしばさんに子育ての方針待機児童問題についてのお考え、そして今後の活動についてお話を聞いてきました。

 


まず、子供の気持ちを理解する!


ーまなしばさんの育児に関する方針について教えていただけますか?

自分はそんなにうまく育児ができているっていう自覚はないんですけど(笑)

...そうですね、うちの子はもうすぐ3歳になるんですが、イヤイヤ期で自分の主張をめっちゃくちゃするんですよ。例えば気にくわないことがあるとすごく泣いたりするんですけど、その時に「どうして泣いてるの?」と子供の気持ちをまず理解してあげるようにしています。

ーいきなり怒鳴ったり、頭ごなしに叱ったりしないということですね。

そうです。まずは子供の気持ちを受け止めて、話を聞いてあげることが大切だと思っています。人間誰しもがそうですが、特に子供はやっぱり肯定されたいものだと思うので。

うまくいかない時はもちろんありますけどね(笑)

ー子供を否定するのではなく、気持ちをちゃんと理解しようとする姿勢はすばらしいですね。

ただ、そういう考えを持っていても、自分が時間に追われてイライラしているとやっぱりできないこともあるんですよね。

とくに今はイヤイヤ期なので、お互いヒートアップして喧嘩になることもあります。

育児は育自と言いますが、自分も成長して心に余裕を持つことも大切だと思います。

家事はロボット任せ!ママが心に余裕を持つための工夫!


ー心に余裕を持つために工夫していらっしゃることはありますか?

夫がとても協力的で助かっていますね。

ー家事の役割分担はしっかりされているのですか?

いいえ全然してなくて、夫としっかり対話をして、気づいた方がやるようにしてます。私の方が家事が苦手なので(笑)

実は、家事は最小限に留めるようにしています。育児は私にしかできませんが、家事はロボットがしてくれる時代ですから。

ーロボットですか?

そうです。以前「ままはっく」でも紹介したのですが、共働き家庭にとって

1)掃除ロボット

2)食洗機

3)衣類乾燥機

は3種の神器で、絶対に欠かせないですね。

関連記事:家事を徹底的に時短!ルンバ、食洗機、洗濯乾燥機は本当におすすめ

ー確かに自分じゃなくてもできる仕事をロボットに任せるというのは、とても生産的な考え方だと思います。

そうなんです。やっぱり私は子供のためにたくさん時間をかけたいので、機械に任せられることは機械に任せて、短縮できる時間は短縮しています。

最近では家事代行サービスなんかもありますし。

ーたしか家事代行サービスの体験レビューも「ままはっく」に書いてありましたね(笑)

関連記事:家事代行サービスを初めて体験したけれど、プロの仕事に感動した[PR]

待機児童問題の解決にも尽力!


ーまなしばさんは、近年社会問題として活発に議論されている「待機児童問題」に対しても積極的に活動を続けていらっしゃいます。こうした活動を始めるのに、何かきっかけはあったのでしょうか?

まず私自身、認可保育園に入るのが予想以上に厳しかったことがありますね。もちろん難しいとは聞いていたんですが、思っていた以上に厳しいことがわかりました。私は少ない方ですが、保育園の見学を10件はしました。

ー10件でも少ない方なんですか...!

今の保育園は、専業主婦の方は絶対に入れないような状態なんです。保育園に子供を預けることができずに会社を諦めざるを得ない状態になる方も多くて、「こんな不条理が許されるんだ...」と思いました。

ある時ブログに大田区の保育園に関する記事をアップしたら、たくさんの方が見にきてくれて。それがきっかけで、保育園の情報共有をするコミュニティーをフェイスブックにつくりました。

関連:大田区保育園情報コミュニティ

このコミュニティー上で「保活」に関する情報共有をする中で、待機児童問題の深刻さを認識していくようになって、今の活動につながっています。

現在、このコミュニティーには1,000人以上の方が集まって日々情報を共有しています。

問題解決のためのアプローチは?


ー今まで大田区では保育園に入るための点数がウェブサイトでは公開されていませんでしたが、まなしばさんの活動のおかげもあって公開されるようになりました。区に対して、具体的にどのような働きかけをしたのでしょうか?

去年の2月の一次認可保育園の結果発表の時、コミュニティーのみなさんがたくさん落ちていると知りました。こんなに酷い状況なんだと思って、何かできないか模索してたんですね。

それで大田区議員にこの実情を訴えようと集団で「異議の申し立て」をしようと思ったのですが、あんまりそのやり方はよくないなと思って。

じゃあどうすればお母さんたちにも行政にとっても良いのか考えた結果、フェイスブックのコミュニティーを活用して保活の実情をアンケート調査して、その結果をまとめてプレゼンテーションをすることにしたんです。

アンケート結果:大田区における保活の現状と課題 アンケート調査報告 および 提言 「普通の親子が普通に保育園へ入れる大田区へ!」

実際のプレゼンは大変で、党派に分けてプレゼンしないといけなくて、合計4回しました。とにかくこの問題を解決したくて必死でした。

今後の活動について


ーこの他にも、国会議員や保育課長に対して保活の現状を伝えたり、ママ同士が保活の情報交換をリアルで行えるようにしたりと精力的に活動されていますよね。今後はどのような活動をしていこうと考えていますか?

やはり待機児童の問題を解決するために1番大切なのは国に働きかけていくことなので、それは続けていきたいと思います。

また2番目に大切だと思っている保育士さんが足りていない問題についても、自分の得意なインターネットを活用して何かできなかと考えて、「ほいくびより」というサイトを立ち上げました。

ーすごい行動力ですね。「ほいくびより」はどういったサイトなんですか?

保育士さんが楽しく働けるように、少しでも業務を効率化できるような情報を発信しくサイトです。

保育士さんの労働環境は結構アナログなので、たとえば「製作遊び」のアイデアをたくさん用意して、自分で考えたり探したりする手間を省いてあげられたらと思っています。また今後はおたよりに使えるイラストの提供なども考えています。

ー「ほいくびより」は保育士さんのためのサイトですが、「製作遊び」のサンプルは、知育に関心のあるママさんにとっても役に立ちそうです。ぜひお子さんと一緒に工作していただきたいですね。

まとめ


今回は、1児の母でありママブロガーとしても活動され、さらに待機児童にも取り組む活動家のまなしばさんにお話を伺いしました。

自分の子供が保育園に入れたのにも関わらず、重大な社会の問題として国に働きかける続けるまなしばさんは、本当に立派だと思います。

また育児の方針や家事の時間短縮法なども、とても参考になりました。

まなしばさんのことや「ままはっく」のことをご存知なかった方は、是非一度チェックしてみてください。