多くの親が「イヤイヤ期」と呼ぶ第一次反抗期は、子どもによって個人差はありますが、大体が1歳半~2歳頃がピークであると言われています。


「イヤイヤ期」というと、いかにもよくない印象を受けますが、子どもが自分の欲求を認識し、他者にぶつけるといった経験を通して成長していく「成長過程」の1つであり、子どもの成長にとっては大変重要な時期といえます。



「イヤイヤ期」は一見するとただ「イヤ」という思いを口に出しているだけのように見えますが、その実、他者とのコミュニケーションを学んでいるのです。


子ども自身が「イヤ」と口に出すことで他者がどういった反応をするのかを学習していきます。この学習段階で、相手側が頭ごなしに怒ったり拒絶してしまったりすると、子どもは自分の欲求が全て受け入れられないことで自信が育たなったり、自我の形成が難しくなったりといったことになります。



「イヤイヤ期」のピークである1歳半~2歳頃は子どもの語彙は少なく、言葉でのコミュニケーションがまだ上手くいかない時期でもあります。


「イヤ」という言葉はこの時期の子どもにとって、自分の気持ちを簡単に言語化し他者に伝えてくれるとても重宝する言葉なのです。


ですので「イヤイヤ期」の「イヤ」には何種類かの子どもの気持ちがあると考えられます。


「イヤイヤ期」は子どもの成長にとって重要な過程であるとは認識していても、我が子が何をしても泣き叫ぶといった姿に毎日接していると、たとえ親であってもストレスに感じてしまうこともあるでしょう。


子どもの「イヤ」の種類によって親側も対応の仕方を変えてみることは、この時期を乗り越える上でも有効な手段と言えます。


具体的には以下のような場合があります。

イヤイヤ期の子供の3つの反応と対処法

①子どもがやりたくない時の「イヤ」

「イヤイヤ期」の子どもは発達が未熟なため、遊んでいる時などに他のことを言われると、気持ちの切り替えができず「イヤ」と言ってしまうことがあります。


また他者に指示されることへの反発から「イヤ」と言う子も多いです。


そういった場合の子どもに対しては「そうなんだよね、イヤだったね」などと子どもの気持ちを受け止めた上で、やらなければいけない理由を分かりやすく説明してあげるようにするといいでしょう。


②子どもが甘えたい時の「イヤ」

子どもが「イヤイヤ」を連発したり、どうしても自分の思いを押し通そうとするような場合は、「お母さんやお父さんに甘えたい」という気持ちからきている場合があります。


「イヤイヤ期」の子どもは「自分を受け入れて欲しい」「自分を見て欲しい」といった他者に甘えたい気持ちを持っていることが多々あります。


しかし、まだ上手に気持ちが伝えられないため、わざと困らせるようなことを言ったりしてしまい、それが相手にとっては反抗的な態度となってしまいがちなのです。


子どもの思いを丸々全て許す必要はありませんが、なるべくそういった思いがあるということを受け止め、時には時間を取ってしっかり甘えさせてあげるのは「イヤイヤ期」の子どもと過ごすために有効な方法です。


③子ども自身がやりたいのに上手くいかない時の「イヤ」

まだできないことも多い「イヤイヤ期」近辺の子どもは、自分が思ったようにできないストレスから「イヤ」と言ってしまうことも少なくありません。


このような「イヤ」の場合に、できないのだったら仕方ないとして親側が勝手に手伝ってしまったりすると、子どものストレスは更に大きくなってしまうこともあります。


このような「イヤ」の場合には、親側も一旦落ち着いて手を出さずに見守り、子どもが頑張ったことに対して「頑張ったね」や「よくできたね」などといった肯定的な声かけをしてあげるとよいでしょう。



「イヤイヤ期」はいつ終わるか分からない点もストレスに感じてしまいがちな要因の一つです。今回挙げたような対応はほんの一部で、子どもにとっても親にとっても対応は千差万別となっています。


是非自分に合う方法を模索し試しながら、親側も「この時期は仕方ない」と割り切りなるべく重く受け止めず、心に負担をかけないように乗り切りましょう。